THANKs STORY THANKs STORY

南国地域観測隊は東シナ海を航海中、
濃い霧に遭い無人島へ停泊する事になった。

この小さな島の真ん中に大きな穴を発見する。
覗き込もうと近づくとビックリ!
なんと穴からひょっこりと
ピースサインをする人の手が現れた!
そして彼は「THANKs」と笑いながら言った。

彼の名はAhan(アハン)。
彼の話によれば、旧石器時代から
代々この島で暮らして来たという。

沖縄には現在38個の有人島があるのだが、
この島は39番目の有人島という事になる。
50年ほど前までは住民も多かったが
徐々に人は減り、とうとう彼1人に…。
それでも寂しくないと彼は言う。

穴の中に案内された。
中は大きなドーナツ状の空間が広がっていた。
ジョギングが出来るくらい広い。
彼は唯一の友人である
モグラのKee-Loo(キールー)と、
毎日ここで穴を掘っては
ドーナツ状の空間を増やしているのだ。

そのひと部屋には工房らしき部屋があり、
先祖代々伝わる製法でブレッドを作っている。

彼は勉強熱心だ。
この島に伝わるベーシックなレシピをもとに
日々研究を重ね、
オリジナルの新しいブレッドと
ドーナツを作り出している。

ブレッドが焼ける香ばしい香りと
甘〜いドーナツの香りが漂っていて、
おもわず顔がほころぶ。

そんな私を見て彼は「THANKs♪」と
笑いながら言った。